2002年8月14日(水)

★episode1今日もダメなのかよっ!?
 

目覚ましの音に目は開けたものの、体は全然起き上がりません。
だってさー…今日も思いっきり曇ってるんだもん。昨日の方がまだ明るいよ…。
今日の天気予報は「曇り時々晴れ」って言ってたけど、お天気は悪そう。
このまま寝ていようかな…とも思ったけれど、やっぱり何かいいことがあるかもしれない
と思って、一応出発。美瑛では野鳥の写真も撮れますからね。

でも、ほとんど何も良いことはなく(写真も1〜2枚しか撮らず
「千代田ふれあい牧場」でウサギやヤギと遊んじゃったりして)帰還。
朝食の間に、玄関先にエサを求めて現れたエゾリスさんに少し慰められたものの
元気が出ないまま、とぅもろうさんのご夫妻とTAROくんに見送られて出発。

車はふらふらと美瑛をさまよい、たまにお師匠が車を停めるとすれば
それは小さなネズミとか、セミとかが道路の真ん中にいるのを救出するため。

    
お師匠が拾って
葉っぱの上に戻して
あげたセミ。

あとで調べたら
コエゾゼミ、だそうです
動物ついでに、こんな
写真はいかがでしょう?

名づけて「ウサギの木」。
右の「エゾリスの木」
に続く第2弾です

昨年撮影
 
いよいよ撮りたい風景が見つからなくなったので、昨日走った藤野界隈へ。
実は、探してるけど見つからない撮影スポットがあるんですよね。
前田真三さんの写真集で時々見かけ、お師匠の兄上(旭川在住でやっぱり
写真を撮ってます。兄上の写真もいつか公開したいなあ…)も撮ってる。
でも、今日も見つけられず。その敗北感の中、市街方面へ戻る道を間違え
一本道をまたまた白金温泉方面に走る羽目となり、ますます敗北感。
牛がいっぱいいる「模範牧場」とか、途中で渡る美瑛川の美しい流れにも
どうしても立ち止まる気にはなれず、レンタカーのキロ数とガソリンだけが空しく
消費されていくばかり。

会話も弾まない重苦しい雰囲気の中、車は美瑛駅に到着するのでした。
 

★episode2大いに改心する
 

このお話は「夏」のギャラリーでも書いたけど、自分の中では重要な部分なので
ここでも書き残しておきます。

車を駅前の駐車場(無料!)に停めて、「四季の情報館」へ。
ここは美瑛の特産物とか、メジャーな観光スポットの案内をしているところで
今まで私は入ったことがありませんでした(お師匠は以前に雨やどりで1回)。
1階の奥の方に真三さんのミニギャラリーがあり、DVD映像も流れていましたが
「このDVD、家にあるよねぇ…」みたいな感じで、やっぱりテンションは低いまま。
と、そこへ「ただいまから上映を開始します」とのアナウンス。
確か入り口の貼り紙では、12時から「春」の映像…って書いてあったような気が
したのですが、始まるのは「夏」の映像らしい。それも、何か時間が違うぞ…??

でも、何か救われたような気がして、2階のハイビジョンシアターへ。
「小学○年生」のオマケみたいな、ごく簡単な紙製の立体メガネを入口でもらって
中に入ると、すぐに上映が始まりました。
始まったのは、真三さんとその息子さんが監修の3D立体映像ハイビジョン。
確かに丘のうねりとかお花畑が立体的に見えて、面白いです。
でも、それ以上に目が釘付けになってしまったのは、曇りの日の映像。

曇りの日でも、雨の日でも、やっぱり美瑛は美しいんです!
どんな時でも美しい風景はあり、それはちゃんと人の心に伝わるんです!

というわけで、場内が明るくなった時にお師匠は一言。
「撮らんといけませんねぇ…」
私も一言。「これは、頑張って撮れ!ということっすねぇ…」
心の師匠・前田真三さんの無言の教えにより、二人は立ち直るのであった。
パチパチパチパチ!……(って、この思い込みは笑えるでしょ)

二人をさらに励ましたのは、出口近くにあった1枚の写真。
「誉メロン 撮影・前田真三」 だって。
美しいメロンのアップの写真でありました。すばらしい!
何だって撮ってやろうじゃないか!って気になりました。

外に出ると、灰色だった空のあちこちに、青い隙間ができ始めていました。
もしかしたら、このまま晴れていくかもしれません。
久々に力が湧きあがってきました。

 

★episode3本日のお昼
 

でも、腹が減っては戦はできぬ!ってことでその前に昼ごはん。
今日は初日にお昼を食べた「鶴き」のお隣の「山頭火」に入りました。
山頭火、有名ですよね。「もどき」ラーメンもお店で売ってるし、東京でも
人気ラーメン店ランキングなどをやると必ず顔を出すし。

でもね、今までは正直、あんまりおいしいと思ってなかったの。
札幌にいた頃、会社の近くにあったので何回か食べてたし、前回2月に
来た時もここに入って、お師匠とそのお友達はとてもおいしいって言ってたけど
どうかなぁ…他にもっとおいしいところがあるよ、って思ってました。
が、今日食べた醤油ラーメンはやたらおいしく感じました。
これって、やっぱり気分が良かったからなのかなあ。
それとも、味覚が人並みになったからなのかなあ…??

 

★episode4青空はやっぱりいいなあ
 
外に出ると、空のうち半分くらいは青空。
空がきれいそうな方向をめざして走り出しました。
一番理想的なのは、青空に形のいい雲が出ている空、かなあ。
真っ青すぎてもつまんないし、雲が多すぎても楽しくないし(←ワガママ!)。
曇り空だって、黒い雲などが出ていれば面白いんですけどね、のっぺりとした
灰色の空が一番困ってしまうんですよね…

とにかく、これまでの2日間の分を取り返そうと走り回ります。
白樺、りっぱな木、三本の木、千代田の丘、二つ小屋、家族の木 などなど。
でも、夕方までの時間は限られているからあんまり遠くへは行けません。
せいぜいルベシベ方面まで、ですか。
こんな風にずっと晴れててくれたら、行きたいところはたくさんあったんだけどね。
 

二つ小屋を、十勝岳や
とうもろこし畑が入らない
角度から。

角度によっていろいろな
写真が撮れますね

「夏」ギャラリーの写真と
同じ場所で。
お花の色はよく出たの
ですが、今度は山が
見えていない…。
うまくいかないものです
 
ルベシベの高台から
去年の秋に見つけた木。
とうもろこし畑の向こうに
「パフィーの木」。
(byお師匠)
そういえばパフィーは
本サイト初登場だっけ?
左側の1本の木は
「民生の木」と呼んで
かわいがってるのですが…
 

がっ!私たちには避けては通れない問題があったのでした。
それは、今夜のお宿。…富良野なんです!
もとはといえば、美瑛の知ってる宿がいっぱいだったので、たまには新規開拓…
となった時に、富良野の朝なんかも撮ってみようかな?なんて色気を出して
しまったせいなのです。
こんなに何日も悪天候に泣かされるとは思っていなかった(というか、思いたく
なかったんでしょうね…)ので、適当に電話したら空いていた富良野の宿を
予約してしまっていたんです。

「…夕陽、撮れないね…」
「そういえば、夕飯って何時だっけ…」
「あれっ…聞いてないかも…?」
という会話のあと、恐る恐る電話を掛けてみました。
「夕食は6時です」
「えええっ!!!!!!(驚愕)」
「いま、どちらですか?」
「美瑛です」
「それなら十分間に合います(きっぱり)」
いや、そうじゃなくってさ…と困っていたら、こういうお客も多いのか、救いの一言。
「1000円引きで夕飯無しにもできますよ」
そのようにさせて頂いたことは言うまでもありませんでした。
早め(2時頃)に電話したからまだ良かったかもしれませんが、ほんとはこういうことって
やっちゃいけないんですよね。反省。
でもさー、このお天気だったんだもん。許してください!
それに、この夏の季節に夕食6時って、そりゃいけませんよ(開き直るなっての)

まあ、これで思う存分夕陽が撮れるぞー!ってことで心が軽くなりました(悪)。
やっぱり夏場に真剣に写真を撮ろうと思ったら、最初から夕飯抜きで宿を予約するしか
ありませんね…

楽しい時間はあっという間に過ぎて行きます。
だんだんと夏の夕方っぽい斜光が緑の畑を照らし始めました。

 
二つ小屋の反対側の
畑です。
やっぱり煙フェチ(笑)。

もっといい色だったのに
難しいなあ…(泣)
美馬牛小学校の近く。
風に揺れるススキが
とてもきれいだったのに
ごめんなさいっ!
ボケました!!
まあ、雰囲気だけでも…
 

★episode5あずさんと奇跡的な遭遇!
 

上のススキの写真を撮った後、見晴らしのいい高台に出ていいアングルはないかと
ファインダーを覗き込んでいたとき、背後で1台の車が止まりました。
「もしかして、じゅんちゃんですか?」

そう、これが記念すべき「あずさん」との出会いでありました(パチパチ)。
私はあずさんの写真の大ファンです。札幌にいた頃からだから、もう2年半近くになるのかな?
最初にあずさんのサイトを拝見したときは、その写真の美しさと繊細さに、
てっきり女性だと思い込みました(あとで男性だとわかって、ちょっとびっくりしましたね)。
いまご健在な写真家さん(つまり真三さん以外、ってことね)の写真集の中に、あずさんの
写真集が混ざってたら、まちがいなくあずさんの写真集を買うよ!って思うほどです。
(まだ見てない方は、ぜひこちらから飛んでって下さい)

今回、掲示板に美瑛に行くって書いたところ、連絡先を教えて頂きました。
で、こちらも車のナンバーを連絡して、会えたらね!って言ってたんですが、まさか会えるとは。
あずさんは、掲示板のイメージ通りのやさしいお兄さんでした。会えて嬉しかったです。

でも、出会ったタイミングが悪すぎたんだな(笑)。
だって、立ち話をしている間にも午後の斜光はどんどん広がっていって、もうすぐ夕焼け。
写真撮りとしては、残念ながらいつまでもこうしてはいられないわけで。
本当は、東神楽の秋のひまわり畑のお話だけじゃなくて、もっともっといろいろと
撮影スポットのお話もお聞きしたかったんだけどな…
またお天気の悪いときにでも、お茶でも飲みながらゆっくりお会いしたいなぁ(←ワガママ)

 

★episode6 夕焼けを撮ろう
 

写真撮りとはまた、「一匹狼」的な性格を持つものなのかもしれません。
例えばお師匠と私も、同じ場所で写真を撮っていますが同じアングルの写真は殆どありません。
パソコンに取り込んでみて、「やられた!何で教えてくれなかったのーっ!」ということが
少なくありません。「自分だけの写真」を撮りたい!という野望?が少なからずあるわけです。

なので、あずさんの「これからどうします?」という問いかけに対し、ちょっと悩んでから
出した結論は「家族の木へ行く」でした。ほんとは、あずさんに夕陽のきれいなスポットを
教えて頂きたい!という気持ちもものすごーくあったんですけれど…。
(こうやってつまらない意地?張っちゃいけないんだよね、ほんとは…)
でも多分、別々の方があずさんも行動しやすかったんだろうなあ、とも思うのですが。
ということで、新栄の丘かクリスマス・ツリーの木を目指す、というあずさんとはここでお別れ。
またお会いできる時を楽しみにしてます。


そして、「家族の木」に到着。
でも、夕陽の方向が思ってたのとちょっと違う…。
この辺が「夕陽シロウト」なのよね。今まで15回以上も写真を撮りに来ているのになぜか
夕陽には恵まれず、どこで撮ったらいいかがよくわかんないの…(これだから雨女は)。
他のところ(夕陽の名所として有名な場所)に移動した方がいいんじゃないの?
と焦る私をよそに、お師匠は「今にこっちの空も焼けるから大丈夫」と、落ち着いたもの。
確かに「夏」ギャラリーでご紹介したような、きれいな雲が出てきてくれたので
「真っ赤な夕焼け」ではなかったけれど、いい写真は撮れたと思っています。
よかった、よかった。

…でもなあ…。
ほかのところの夕陽の写真も撮ってみたかったな。
こういう時って「からだが2つあれば!」とか、「せめて車が2台あれば分担して…」とか
切望してしまいます。
っていうか、美瑛への移住を心から夢見てしまう一瞬なんですね(笑)。

それは難しい話なんだけど。せめて「雨女伝説」からは解放されたいものです。

 
お師匠が撮った夕陽の
うちの1枚。
ねっ、アングルが私と
違うでしょ?
その後、もしかして…と
美馬牛小学校に
寄ってみましたが
やっぱり時既に遅し!
体が2つあればなぁ…
 

★episode7 富良野へ向かう
 

以上で本日の撮影は終了。急いで富良野までの夜道を飛ばしました。
上富良野、中富良野には脇目も振らずに通り過ぎ(真っ暗だから当たり前ですが。
でも、中富良野町のイメージキャラクターの女の子の絵は大好き!)、
7時半前には何とか今夜の宿にチェックイン完了(一応到着予想時刻は
途中で連絡しておきました)。
今夜のお宿は、北の峰にあるペンション。増築された棟だったので、きれいなお部屋
でした。お風呂までついてたりして(でも、他には特筆事項無し…かな?)。

お夕飯は近くの「山人」ってお店で。「北の幸」って書いてあったけれど、
あんまり関係ないミックスフライ定食みたいなやつを食べました。
夕陽の写真が撮れたから、ビールはおいしく飲めました。


宿に戻って、富良野の地図とにらめっこ。
富良野に関しては、ほんとに殆ど知らないんですよねー(笑)。
「メルヘンの木」の位置を確認し、麓郷方面に行こうという結論に達して就寝。
でも、明日の目覚ましのセットは6:30。
天気予報をみてガックリ。また雲が広がるんだって…。
これが美瑛だったら、「でも晴れるかもしれないよ」って早起きするんだろうけれど
やっぱり富良野への思い入れはまだまだ足りないようで。