美瑛・2006年ふゆ

冬の美瑛に行くのは今回で7回目ですが、
今回がたぶん一番お天気には恵まれなかったと思います。
でも、なぜか満足度はけっこう高かったりなんかして。

出発の4〜5日前までの週間天気予報はおそろしく良いものでした。
金曜、土曜=曇り時々晴れ、日曜=晴れ時々曇り …みたいな。
「そんなわけないだろう!」って思いながらも心のどこかで期待してしまうのが
人間の弱さというものでして、だんだん悪くなっていった予報が出発前日には
ついに金曜、土曜=曇り時々雪、日曜=晴れ時々曇り まで悪くなると
もうガッカリ。現地入りしてからも、土曜の夕方に出た予報では
日曜は朝から晴れに変わり、ちょっと期待したけどやっぱり当初予報どおり。
(夕方になっても夜になっても雲が取れないのに、朝から晴れるわけないじゃん)

こんな風に気象庁さんには心をもてあそばれてしまいました(笑)。
が、思ったほどテンションは下がっていませんでした。
土曜の朝にエゾフクロウに会えた、っていうことも大きかったんだけれど
「モノトーンもなかなかいいじゃない」って思える自分がいることが
なんか嬉しかったりしたのでした。

…しかし、ある「事件」?も起こっていたのです。
予報がはずれて全然青空が広がってくれない日曜日の10時過ぎ、
心の師匠・故前田真三さんの写真館「拓真館」に行ったときのこと。
今の時期は息子さんの晃さんの撮った写真との「花あわせ」という
企画展が行われていました。
おふたりの撮った同じ題材の写真を並べて、見比べてください という
内容だったのですが、その中の文章にとても心ひかれるものがありました。
「花を撮る時の極意」みたいなお話だったのですが、
真三さんから晃さんへの教えは「端正に撮る」 だったそうです。
「対象をきちんと、きれいに撮ること。それは風景にも通じる」

「端正…いい言葉だなあ。 私ももっと勉強しなくては」と心を新たにして
残された時間も一生懸命写真を撮るぞぉ! と思い、窓の外を見たとき
あららっ? 青空が広がりはじめているではありませんか。
外に出ると、全部とは言えないけれど東の方向にはきれいな青空が。
一瞬、ある考えが頭をよぎったのですが「そんなはずはない」と否定。
しかし、お師匠が同じことを口にしたのでした。
「…もっと早くここに来ていたら、もっと早く晴れたんだったりして」

そうなんですよ。前にもあったんです。
曇り空に閉口してテンションがどん底の状態で真三さんの写真に触れ、
「違う、曇り空だってきれいな写真は撮れるんだ!」って
学んだ直後から晴れ始めた ことが(詳細は2002年の夏をどうぞ)。

何か写真について学ぶと、そのご褒美として空が晴れてくる! とか!?
…真三さんにそんなおつもりはなく、こっちの完全なる思い込みだってことは
よーくわかっているのですが、なんだかそんな気がしちゃうんですよね。
だって、14:30の飛行機に乗るために空港に着いた頃には
しっかり曇りはじめてたんだもの。
(もちろん、天気予報が当たった っていうただそれだけなんですけどね)

そんなわけで、これからは「端正」を心がけていきたいと思っております。
帰りの飛行機の中で、しっかりお師匠に聞きました。
「次は何月にしましょうか?」
 (*^_^*)

数だけは撮ってきてしまったので 
やっぱり今回も3部作です(笑)


美瑛の冬景色ギャラリー

この季節には珍しくやや気温高め。
でもやっぱり冬の景色です

雪の表情ギャラリー

お天気や時刻によって
いろいろ変わる雪の表情です


どうぶつ&たべものギャラリー
(次週UP予定)


今回はあんまり出会えなかったけど
北海道の動物たちと
いつも一緒?という噂もある
食べてきたおいしいものの写真です





















 

《2006 美瑛の冬景色ギャラリー》

写真をクリックすると大きくなります

冬の間は通行止めで大好きな千代田の丘には行けません。歩けば行けるんですけど、時間がね…(と、時間のせいにするのであった)

1月27日、旭川空港に着いた時には小雪がちらつき、美瑛に着いてもこんな感じ。

雪が降ったりやんだりしているうちに、あっという間に夕方になりました。

でもこういう墨絵っぽいのもよいでしょう(ちょっとピントが甘いですが…うう)。


「三愛の丘」近くの高台から撮りました

白と茶色っていうのも、あったかい感じになりますね

雪は去年より積もっているようでした。

でも、積雪は60cmくらい? 豪雪地帯ではありません。

すすきとかヒマワリがだんだんと枯れながらそのまま冬を迎えて

雪の中で不思議な風景を作り出しているのも好きです

そりゃあね、いつかはものすごーい夕陽の写真も撮りたいですけど、すぐに夢が叶ってしまったらつまらないんじゃないかと…半分、負け犬の遠吠えだったりもいたしますけれどね(おほほ) 夕陽の写真の名所、夕陽の木。…だけど、夕陽なし(笑)。

でもここは、丘の稜線がとてもきれいなので曇り空でも撮りたくなります。

この雲の感じも、この日のこの時間でなければ撮れないわけですから

とにかく何でも撮ってみましょう(といえるのがデジカメのありがたさ だったりして)
この木が「お裁縫セット」に入っていた糸切りばさみに見えてしまうのは私だけ?
ごくたまーに雲の切れ間から薄日が射すことはありました。

雪景色には薄いグレー1色だけの背景もよく似合うと思うのですが、

こんな風におもしろい感じの空もまた良いものです。

ちなみに去年撮ったのがこんな感じちょっと感じが違いますね

真三さんの今年の1月のカレンダーを見て、憧れていた組み合わせなんですよ。カラマツとその足元の真っ白な低木。でも、真三さんの写真は後ろからピカーッ!って光が当たっててすっごくきれいだったのに、私のは地味です(笑)

1月28日の朝もこんな感じの曇り空。

ふと心ひかれた風景を、何の細工もしないで撮ってみたのですが

なんだか不思議な色で撮れちゃいました。

モノトーンっていいじゃん、面白いじゃん と思いました

このクリアーさはRAWモードで撮ってるからかしらん…ということで、今回の写真もほとんどRAWです。写真の重さを気にせずに載せられたら、もうちょっときれいな写真になるかもしれないんですけどね

もうひとつモノトーン。

夜の間に降り積もった雪が、道端のなんてことない低木を

きれいな花束のように変えていました。

ちなみにもう少し経って一瞬青空が出たときは
こんな感じになりました

普段はほとんど通ることのない道での遭遇はラッキーでした。そういえば、この道はかつてキタキツネにも遭遇したことがあります。

上の2枚の写真を撮った直後、大きな鳥が飛び立つのが視界に入りました。

ノスリかと思ったら、なんとエゾフクロウでありました。びっくり!

エゾフクロウは本州のフクロウと比べ、色白です。

動物園以外でフクロウを撮るのは生まれて初めてでした。嬉しかったなあ

たまにはこんなバランスで撮ってみようかな、っていう写真です
エゾフクロウを見つけた頃、一瞬青空が広がりかけましたが

ほんとに一瞬だけのことで、またすぐに元のこんな色の空に戻っていきました。

でも、フクロウを撮れただけでもう満足度100%の我が家。

目に入る全ての景色が美しく見える朝でありました。単純じゃのぅ…(笑)

二度と見られなくなってしまった風景がたくさんあります。台風や大雪によるものもあれば、人為的な工事によるものもあります。でも、それで美瑛の美しい街や畑が守られるのであれば、それでいいのだと思っています

結局、朝ご飯を食べた後も青空が広がることはありませんでした。

そんな時にはやっぱり白金方面へ行き、温泉に入るといういつものコース。

でも、この美瑛川の写真は去年まで撮っていた橋とは違う場所で撮ったもの。

護岸工事で
去年までの風景は失われてしまいました…

後ろにもずーっと木がはえてるって思うと、なんかこっちに迫ってくるような気がしちゃうのは私だけ?

エゾシカとかキタキツネ、あるいは鳥に会えないかな〜と思い、

車を走らせてみましたが、シジュウカラ以外の生き物には何も会えませんでした。

残念ではありますが、冬の森はそんな感じなのでしょうね。

ひっそりとした風景になんともいえない迫力を感じてしまいました

とはいいつつ、来年はまた「ピカーッ!」っていう朝も撮りたいなあ とは思うのですよね(笑)

さて、3日目の朝です。

昨夜の天気予報は朝から晴れるって言ってたけど、夜空を眺めて諦めてました。

なので、ほんのこれくらい空が赤く焼けただけでもありがたく思えました。

この木は
去年も撮りました。空と雪の色によっても感じが違ってきますね

縦で写真を撮る場合、どうも真ん中よりやや左に被写体を置くクセがあるらしい…とこのあたりの写真を見て思うのでした。

午前中に発表された天気予報は「曇り、昼前から晴れるが夕方から曇り」。

そうはいっても全然空が晴れる気配はなく、同じ風景ばかりでは飽きてしまうので

ルベシベというところまで足を伸ばしてみました。

この木とか、この
納屋などをちょっとだけいいな と思って撮ってみました

違う背景だとどんな写真が撮れるんでしょうね。ちょっと見てみたいかも

同じくルベシベで撮った1枚。

3本の木がきれいに並んでいるのが気に入りました。

せっかくなので、いつもと違う形にトリミングしてみました

最近、この角度が多いですねぇ。マイブームってやつなのでしょうか。来年あたりはまた大きく左右に傾いた角度の写真を撮っているかもしれません

突然、空が青くなりました。びっくりでしょ?…私もびっくりでした(笑)。

上の写真を撮ってから約2時間後、 11時半頃からようやく晴れ始めてくれました。

モノトーンもいいけど、やっぱり青空もいいなあ と思う1枚です。

りっぱな木(哲学の木)の
全体像はこんな感じです

残念ながら背景の大雪の山々は雲に隠れていましたが、でも撮らずに帰ってくるなんてことは私にはできませんよ

青空が少しずつ広がっていきますが、残念ながらもう帰る時間です。

飛行機は14:30だけど、レンタカーを旭川空港で13時に返さないといけません。

だから美瑛にいられるのはあと10分くらい。

なのに、「白樺の背景も青空かもしれないよ!」と走って撮りに行きました

ちょっとわかりにくいかもしれませんが、真ん中に写ってる2本の木です。7年前の写真だと右側の2本。前は2本が少し離れていましたが、今はくっついて立っています(それだけ大きくなったのね)


白樺を撮った帰り道には、反対側の斜面の「なかよしの木」も撮りましょう。

この木とも思えば7年前からのつき合いです。

7年前に撮った写真と比べてみると、かなり大きくなってますね。

変わっていく風景をあるがままに受け止めながら、こうして残して行きたいものです

撮影日:2006.1.27-29

使用カメラ:キャノンEOS−20D

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