奈良&京都2011

10年ぶりに奈良と京都の紅葉を撮りに行こうと思ったのは
今年行かなかったら次からは行きにくくなるかも…と思ったからで
食が細くなり、体重もすっかり減ってしまったののくんを病院に預けて
2泊3日の旅に出たのでした。


そんな罰でもあたったんでしょうかね
ちょうど10年前、2001年に訪れた時のような見事な紅葉は見られず
(あの年が特別に綺麗だったらしいんですけどね)
でもまあ、緑が混ざってるのもきれいだよね
などと言いながらそこそこ楽しく写真を撮ってました。

奈良では予想していた以上の石段登りに苦しんだり、
1時間に1本の電車に乗り遅れそうになって猛ダッシュしたり。
京都では行く先々でのものすごい人混みに辟易しつつも
自分たちだって「紅葉のピークだから」って思って来てるんじゃん
…と、なるべく人間が写らないようカメラを構え続けました。

そして、そこそこの満足感とともに帰りの新幹線に乗りました。

あんなに悲しい結末が待っているとも知らずにね。


乗換えのため品川駅に降りた時、
携帯に留守電が入っていることに気づきました。
電話をしてくれた人の名前を見て、いやな予感はしました。
でも、そのいやな予感よりももっと辛い現実が待ち受けていました…。

あれ以来、「京都」という言葉を聞くたびに胸がきゅうっとなります。
京都に遊びに行っている間に、ののくんをひとりで逝かせてしまったこと。
これは一生消えることのない心の傷になってしまいそうです。
そんなことをののくんは望んでいないだろうけれど
やはり自分を責めてしまいます。

そんなわけで、今まで写真を貼ることができなかったんですが
(出来自体もそんなによくないし)
ずっと放ったらかしにしておくのも、ののくんに申し訳ない気がするので
このページに残しておくことにしました。


奈良・京都。
もう、生きている間には行けないかもしれないなあ…
いろんな意味で。

 

奈  良

最初に訪れたのは室生寺さん。ここは山門に向かう道です。この辺で老婦人に「カメラが動かない」と声をかけられ、見てみたら電池が入っていませんでした。お気の毒でした(T_T)
仁王門をくぐって、五重塔へと向かう途中。
バスの時間の都合でゆっくりできないので、金堂と本堂のお参りは省略。…そんなことするからいけなかったのかも…(しくしく)。こちらはお堂の横?の石灯籠。私は石灯籠フェチらしいです
こちらが有名な五重塔。小さいけれど、均整が取れていて美しかったです。でも、正面から撮ると人がいっぱいだし、背景の葉っぱは緑だし、人を入れないで撮るとどアップだし…ということで、苦肉の策で裏側からの1枚。このあと、奥の院までの石段登りで体力消耗。石段登りのトレーニングをしていた内藤チャンプを心から尊敬しました。
結局ね、きれいな葉っぱを撮ろうと思うとこういう写真になるんです。これじゃどこのお寺かわからんよ…といいつつ、わりと気に入ってる1枚。

バスで長谷寺さんへ移動。私は二度目のお参りです。長谷寺といえば、この回廊。うう、人がいない写真を撮りたーい(絶対無理)
とても立派なご本尊にお参りし、遠くに五重塔を望む1枚。ここで雨が降ってきました。
五重塔に向かう途中で、また石灯籠を撮る。石灯籠+苔=たまらん!
長谷寺さんの五重塔も立派です。この後、のんびり柿の葉寿司を食べ、のんびり歩いてたらあら大変!電車に間に合わないということで、5分間くらいの持久走(急な坂道含む)。お師匠は後に、「室生寺の石段より辛かった」と心境を語りました。
その後は、中宮寺さんに大好きな弥勒菩薩さんに会いに行きました。ふとお隣を見ると法隆寺さんの夢殿が開いていて、昨日で終わるはずだった百済観音さんの公開がなぜか1日延長されているとのこと。こりゃラッキー!ということで、もちろん拝観。この写真はバス停までの帰り道で撮りました。これにて奈良の旅は終了、京都に向かいました。


京  都

2日目は京都の洛北方面へ。蓮華寺さんは前回に続いての訪問。前回は真っ赤だったんですが、今回は緑も多く残っていて「あれれ?」って感じではあったんですが、やはり美しいお庭です。この写真だけ見ると人がいないみたいでしょ?ところがどっこい、すごい人でした。この状況になるのをしばらく待ちました。
苔の上に紅葉が落ちてるの、好きです
好きなので、こんな写真も撮ります。葉っぱが丸く縮こまっちゃってるのがちょっと惜しいですね
本堂の裏のお庭。実際はもっときれいな色合いだったんだけど、葉っぱが少々白飛びしてしまいましたねぇ…残念。
瓦に積もった葉っぱがきれいだなぁ と思って撮った1枚。
お寺の門をくぐってすぐのお庭。紅葉、黄葉はむしろこちらの方がきれいな感じでした。
暗いけど、お地蔵さんたちがおられます。

続いて、近くの瑠璃光院さんへ歩いて移動。ここも、例年は真っ赤になるはずなんですが、今年はこうした不思議な色の組み合わせ。でも、これはこれで珍しいし、きれいだと思います。
ここは三条実美公ゆかりの地で、さらに遡ると壬申の乱の際に大海人皇子が矢傷を癒したかま風呂があった土地なのだそうです。
こちらをネットで調べた時、「誰も知らない私だけの時間」みたいなキャッチコピーが書かれてまして、こりゃいいや!って思ったんですが、まーすごい人!自分もその1人なので仕方ないんですけどね…
窓辺に誰もいなくなるのを待つって、なかなか忍耐力のいる作業です。職業カメラマンさんがほんとに羨ましい。
この葉っぱがみんな赤く染まっていたら…って思うと、もう一度行ってみたいなという気にはなりますね

お昼ご飯を食べてから、園光寺(正しくは、「えん」は旧字です)さんへ。入ってすぐのところに水琴窟があり、かわいいお地蔵さんが出迎えてくれます。
ねーっ 人がいないところを撮ろうとすると、こういう端っこになっちゃうんですよ。しかも、人が座ってた後って、緋毛氈はしわくちゃだし、ハンカチを忘れていく人がなぜか何人もいるし…
こちらのお寺も前回に続いての訪問です。前回とてもきれいだったんですが、お師匠のフィルムの現像を写真屋さんが失敗して酷いことになってしまいまして、そのリベンジをしたかったんですが…まあ10年前の紅葉が凄すぎたってことで。これでも十分すぎるくらいきれいですよね
雲が切れて光が射すと、派手派手な色合いになります。これはこれで好き。
お庭を歩いて、鐘楼と一緒に。
向こうの方は赤じゅうたんとなっております
そしてまた灯篭。後で見たら、10年前もこんなアングルで撮ってました。人って変わらないものなのね

お昼にいただいた、湯豆腐のコース料理。こちらも前回と同じもの。だって、おいしかったんだもん
園光寺さんを出て、そのまま近くの詩仙堂さんへ。こちらは初めてでした。なるほど個性的なお庭を楽しめました。
詩仙堂さんといえば、このお庭ですね。この1枚を撮るのに(=第一列目まで出るのに)もかなり時間を要しました。ふう…
こうしてみると、いろんな色があるんだなあ ってわかりますね
一度ホテルに戻って、夜は高台寺さんのライトアップへ。三脚禁止だったのでボケボケの写真ばかりでしたが、池の周りの杭を使って撮ったこのあたりはなんとか写真として及第点かな…。ライトアップはとてもきれいでした

で、最終日。朝一番で東福寺さんへ。30分後には開門になって、この回廊が人で埋め尽くされるんですよねぇ。誰もいないとこんなに綺麗なのに。
その回廊を歩きながら、人波に押し流されないように柱の影に立ち止まり、きれいな景色はおさえていきます。
やっぱり苔はいいなあ〜
こういう光にも弱いです。もっときれいに撮りたいものです。
人でいっぱいの回廊も、何分か待てばこのような奇跡の一瞬がやってきます。はあ大変。

開山堂の石庭。すみません、「おいしそう」と思った私は不届き者です
紅葉でいっぱいのお庭も人で埋め尽くされておりまして、今ここに何千人くらいいるんだろう、1日でどれくらい人が来るんだろう と考えながら写真を撮ってました。
緑もあるけれど、やっぱりこちらの紅葉が一番写真撮りには楽しめたかもしれません。
真っ赤だったらもっともっとすごいんでしょうけれどね…
ぐるっと回ってそろそろ出口…というところで、しつこく紅葉を捜し求めておりました
このあとホテルに戻ってチェックアウト。この段階で病院に電話していればよかったのに。だらだら買い物なんかしていないで、早めの新幹線に変更して帰っていれば間に合ったのに…という後悔がどうしても残ります。やっぱり京都とののくんが切り離せなくなっちゃってます…


撮影日:2011.11.23-11.25

使用カメラ:キャノンEOS D-50

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