美瑛・AUTUMN 4



豆ニオ、キカラシ、秋蒔きの小麦や牧草の緑、そして朝霧。
秋の美瑛には撮りたい風景がたくさんあります。
その中でも今回メインに据えていたのが、カラマツの黄葉。
前田真三さんの写真集をみながらずっと憧れてきた存在。
光を浴びて金色に輝いているのを撮りたかったんですよね。
春と見間違うような鮮やかな緑の絨毯とのコントラストもすてきだし。
それで、10月か11月かで迷ったんだけど思い切って11月にしたわけです。
(まあね、料金の違いって要素も結構大きかったんだけど)

でもさあ…。
やっぱり撮れないんだわ、そういう風景。
今回はまったく天気予報どおりで、初日は雨、あとは曇り時々雪(泣)。
3年前の10月に続いて、またしても私は「今年初の本格的な雪」を
降らせて しまったらしいです。(もう「ユキフラシ」とでも呼んでちょうだい!)
ほんとにどうしてこんなに運が悪いのでしょう…

とは言っても、今回はなかなか楽しく写真が撮れました。
晩秋と初冬と、両方見られたことを喜ぶことにいたしましょう。
この週でなければ見られなかった風景だってあっただろうし、ね。

けれどもやっぱり撮りたい、晴れた秋の日。
えーい!また来年行ってやるう〜!!!!!

《’02秋のどしろうとギャラリー》
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これを撮ろうとしてカメラを落とした3色の林

旭川空港に着いた時には少しだけ山も見えていたのに、写真を

撮り始めた頃にはもう冷たい雨が降り始めていました。

カラマツ林の見事な色に誘われて迷い込んだ知らない道での1枚。

黄葉したカラマツと緑のエゾマツ、そして手前のまだ若い?黄葉。

不思議な3色のコントラストがそこにはありました。

ちょっと暗めに撮ってみたカラマツの道

カラマツに囲まれた坂道を登ってみました。

道は一面、カラマツの葉っぱで埋め尽くされています。

この雨が雪に変わったら、もうすぐ冬なんだなあ…って感じです。

豆ニオの解体作業があちこちの畑で大急ぎで行なわれていました。

もっと撮りたかったカラマツの林と緑の絨毯

置杵牛(北海道っぽい名前だなあ)から藤野方面へ向かう途中で。

向こうの緑が色あざやかです。牧草かな、小麦かな…?(不勉強)

このまま雪の下で冬を越して、春にはまた美しい緑を見せてくれるそうです。

この近くではこんな風景も楽しめました。

まだ残っていた豆ニオ。こういう風景を探してたのよ〜

美馬牛方面へと戻ってきて、ようやく出会えた風景。

そう、これが撮りたかったのよーっ!!って感じの、豆ニオ&カラマツ&緑。

…でも、ここも翌朝にはこんなになっちゃいました…

(ニオ好きの皆様には、こんなアップもいかがでしょう?)

普通の民家さんなんですが…

夜には満天の星。深夜に流れ星を追いかけつつ星空の写真を撮り、

このまま晴れるんじゃないの?…なーんて期待したけど、甘かったっス。

起きてみればこの通り、「積もりすぎだよー!」って悲しくなるくらいの雪。

でも静かな雪の朝には、普段は通り過ぎてしまう家なども撮ってみたくなります。

美瑛川って風情がありますね〜

雪に降られてしまったならば、こっちにだって考えがあります。

それは、思いっきり雪を楽しんでやるぅぅぅ!というもので、雪の日にしか

撮れないものを一生懸命撮ることにしました。雪の美瑛川もそのひとつ。

石の上にぽこんと積もった雪が、見慣れた水色の流れにアクセントを加えて

くれています。もうちょっとアップにしてみたのがこの1枚

よーく見て下さいね、塔が写ってます。

おなじみ小学校の塔も、「高台からカラマツ林と一緒に撮る」というのが

今回の目的だったのですが、肝心の高台からはかすんでしか見えません。

ということで、方向転換。こんな紅葉&雪との組み合わせはいかがでしょう。

ナナカマドとも撮ったんだけど、完全にお師匠に負けました(…あー、悔しい)。

でもせっかくだから、雪のナナカマドの写真もどうぞ

別にソフトフォーカスはかけていないのですが…

3日目もやっぱり雪。

時々雪雲が切れて青空がのぞくこともあるのですが、それは10分程度。

一度雪が降り始めると、ひたすら雪景色の写真を撮ることになります。

雪の向こうにぼんやりとかすんで見える小学校の塔を撮ってみました。

たまにはこんなモノトーンもいいですね

ニオって天日乾燥のためなのですよね…

何か面白い風景はないかなー、とパッチワークの路へ。

うちは「パノラマロード」フェチなもので、マイルドセブンの丘の写真は今まで

ほとんどなかったのですが、これはさすがに撮りましたね。

でもこのニオ、こんなに雪をかぶっちゃって大丈夫なのでしょうか…

雪のしましまとニオの凸。ちなみに積雪は10cm

これは10時頃の写真。少しだけ青空が出て陽も射し、山も見えました。

「二つ小屋」の道路をはさんで反対側の風景です。

カラマツの林と、解体されたニオに積もったでこぼこの雪の上を通り過ぎる

雲の影が面白かったので、何枚も撮りました(アップの写真はこちら

カラマツと、右の木は何だろう…

その後、宿に携帯電話と充電器を忘れたことが発覚。

宿に戻ったついでに、今まで行ったことのない道を走ってみることにしました。

下宇莫別というあたりを走っていたときに、妙に心惹かれた山の斜面。

不思議な模様でしたね

赤羽の丘のカラマツ林。ポプラじゃなくてごめん

かなり有名な撮影スポットでありながら、行ったことのなかった「赤羽の丘」へ。

丘の上にポプラの木がぽつんと立っていまして、なかなかすてきな所です。

でも、今日はその途中のカラマツ林の風景の方が面白かったかな?

赤・白・黄色。今しか撮れません。(赤羽の丘の写真は、また別の季節にね)


ここまで来て、「はた」と気がつきました。
レギュラーの被写体さんたちがいないじゃないですか。
それでは淋しいので、ここで登場していただきますね。
今回はあんまりいい写真が撮れなかったの…。次回はがんばるね!

雪の朝のりっぱな木。しぶいのう…
二つ小屋を横切る雲の影。もう1枚はカラマツと
周りに何もみえない(泣)白樺
ご存知、りっぱな木(哲学の木)。
背景が何にもないというのに、
この存在感は何なのでしょう。
上のカラマツ林&ニオのでこぼこの
写真と同じときに撮りました。
別角度からももう1枚
今回、大好きな白樺の木は
よい条件下で撮れませんでした。
とっても残念です…

撮影日:2002.11.1-3

使用カメラ:EOS3
      

 

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